もうすぐ2学期、宮城県亘理町へ
いよいよ夏休みも終わり2学期が始まります。。
あの猛暑もどこへやら、すっかり涼しくなりました。
この夏休みは、キャラクターワークスジャパン主催の「夏休み特別プログラム」の中で「色彩と形のワーク」を担当したり、
三鷹で長く活動されている「ピナット学習支援教室」の子どもたちとボランティアの皆さんにアトリエを使ってもらったりするなど、新しい動きがありました。
また、ひとりですごしたい子のための「個別クラス」への参加が何度かあったのも夏休みとしては初めてのことでした。
それらを振り返り、色彩表現の場や方法を、必要としている人にどんなふうに届けることができるのかを再考しています。
そして28日には宮城県仙台の友人佐藤和枝さん(アートセラピスト)を訪ねました。
亘理町での色彩セラピーワークショップのお手伝いをし、佐藤さんもスタッフのひとりであるNPO法人「亘理いちごっこ」のコミュニティカフェレストラン「散歩道」でおいしいランチをいただいたり、子どもたちの学習支援教室「寺子屋いちごっこ」を見学させてもらったりしました。
佐藤さんの色彩ワークを含むプログラムが宮城県の復興支援事業であることや、震災後すぐの2011年の5月には立ち上げた「いちごっこ」の幅広く実績のある活動に、被災者支援のさまざまな問題や地域の課題がまだまだ続いているのだということを感じました。
そして実際のお話からは、これらの活動が一人ひとりが出会いを重ねて、それらのつながりが時をかけて広がり深まっていくなかで、本当に必要なことを地道に重ねてきたからこそ着実に進んできたのだと思いました。
朝8時~夜8時まで一日たっぷり亘理ですごし、9時半の新幹線で東京へ。
(亘理駅の連絡通路。亘理地区の仮設住宅のみなさんの塗り絵の作品です。佐藤和枝さんが震災後仮設住宅で開いてきた色彩セラピーです。)
もうすぐ夏休みも終わります。
アトリエの子どもたちも私自身もとりあえず無事にすごすことができ、ほっとしています。
2学期を前に「学校がつらい子は図書館にいらっしゃい」というツイートの拡散が今話題になっています。
私も「学校がつらい子はアトリエにいらっしゃい」と言いたい。
地域でアトリエなどを開いている私たちの仲間も同じ思いでしょう。
個人のアトリエでは限界もあるけれど、図書館のようなだれでも出入りできる地域の図工室みたいなのがあったらいいなあ・・・・。
そんなことを思ったりしました。
さて、2学期も子どもたちのパワーに負けないよう頑張らなきゃ。
あの猛暑もどこへやら、すっかり涼しくなりました。
この夏休みは、キャラクターワークスジャパン主催の「夏休み特別プログラム」の中で「色彩と形のワーク」を担当したり、
三鷹で長く活動されている「ピナット学習支援教室」の子どもたちとボランティアの皆さんにアトリエを使ってもらったりするなど、新しい動きがありました。
また、ひとりですごしたい子のための「個別クラス」への参加が何度かあったのも夏休みとしては初めてのことでした。
それらを振り返り、色彩表現の場や方法を、必要としている人にどんなふうに届けることができるのかを再考しています。
そして28日には宮城県仙台の友人佐藤和枝さん(アートセラピスト)を訪ねました。
亘理町での色彩セラピーワークショップのお手伝いをし、佐藤さんもスタッフのひとりであるNPO法人「亘理いちごっこ」のコミュニティカフェレストラン「散歩道」でおいしいランチをいただいたり、子どもたちの学習支援教室「寺子屋いちごっこ」を見学させてもらったりしました。
佐藤さんの色彩ワークを含むプログラムが宮城県の復興支援事業であることや、震災後すぐの2011年の5月には立ち上げた「いちごっこ」の幅広く実績のある活動に、被災者支援のさまざまな問題や地域の課題がまだまだ続いているのだということを感じました。
そして実際のお話からは、これらの活動が一人ひとりが出会いを重ねて、それらのつながりが時をかけて広がり深まっていくなかで、本当に必要なことを地道に重ねてきたからこそ着実に進んできたのだと思いました。
朝8時~夜8時まで一日たっぷり亘理ですごし、9時半の新幹線で東京へ。
(亘理駅の連絡通路。亘理地区の仮設住宅のみなさんの塗り絵の作品です。佐藤和枝さんが震災後仮設住宅で開いてきた色彩セラピーです。)
もうすぐ夏休みも終わります。
アトリエの子どもたちも私自身もとりあえず無事にすごすことができ、ほっとしています。
2学期を前に「学校がつらい子は図書館にいらっしゃい」というツイートの拡散が今話題になっています。
私も「学校がつらい子はアトリエにいらっしゃい」と言いたい。
地域でアトリエなどを開いている私たちの仲間も同じ思いでしょう。
個人のアトリエでは限界もあるけれど、図書館のようなだれでも出入りできる地域の図工室みたいなのがあったらいいなあ・・・・。
そんなことを思ったりしました。
さて、2学期も子どもたちのパワーに負けないよう頑張らなきゃ。
先生、オレ成長したわ!
夏休みです。
この猛暑どこまで続くのかと思っていたら、今日は部屋の中も30度を切り、涼しいと感じる風も入ってきます。
例年アトリエでは夏休みの自由工作や宿題のお手伝いをしていますが、今年は、なんとしてもアトリエで宿題(ポスターなど)を仕上げたいという子は少なく、
宿題は家でアトリエは自由に、という普段通り過ごす子どもたちが多く落ちついています。
やっぱり自由空間のアトリエですから、やらねばならない宿題があると、作品制作以上にみんなの「心の段取り」がたいへんです。
なかなか進まない作業に励ましたりなだめたり。
ついつい口出しが多くなり、やたら指示している自分は矛盾のかたまりです。
本人の意思と関係なく先に課題があるというのは、表現にとってはほんとうに負担なものです。
そういう意味では、持ち込まれる宿題の少ない今年の夏は私の気持もちょっと楽。
そんな中、ある4年生が新聞とガムテープで東京スカイツリーをつくりました。
これは夏休みの自由工作ということで学校に提出します。
一緒にプロセスを考え、3回めのアトリエでようやく完成。
その彼が「センセ、オレ今回すごく成長したわ―」となんだかすごく晴ればれとした感じでいうのです。
その言い方もおもしろくて、「私もそれすっごく思うよ!」としっかり返しました。
彼がいう成長とは「待っていられるようになった」ということ。
なんでもすぐにセロテープで止めたかったけど、ボンドやのりが乾くのを待っていられる。
必ずその日のうちに作って持って帰りたかったけど、何度かに分けてすすめていっても大丈夫、完成を待っていられる。
それをこのスカイツリー作りですごく感じたのだそうです。
そして「いやあー、オレ成長したわ」と何度も何度もいうのです。
「ねえ、センセもそう思わない?」
「思うよ思うよ、すごくそう思う」
確かに最近は時間をかけて作品作りをするようになった彼も、少し前まではなんでもかんでもセロテープで、糊やボンドは嫌いでした。
乾くのをまっているのがいやなのだそうです。
色を塗るのも、マーカーやクレヨンはいいけど、絵具はめんどくさい。
そんな彼が今回スカイツリーを作るのに、まず新聞とガムテープで形にすることから始まって、グレーの絵具で下塗り、
その上にビニールテープなどで模様を描くというけっこう複雑なプロセスがありました。
関口光太郎さんの「新聞紙とガムテープでこんなのつくれた」という本を傍らに、苦労しながら作っていました。
彼の言う「待っていられる」てすてきなこと。
自分の中に何かをとどめておける、ためておける、て大事なこと。
その時すぐにできなくてもあとから考えなおしたり、新たな発見があったり、自分と対話してたりできる。
お友達のことだって待っていられるようになる。
彼はいいます。「オレ我慢できるようになった」とも。
なにより君が、そのことに自分で気づいて自分で言える、ということが気持いい!
表現することで本当に人は成長できるんだということを感じさせてくれました。
どんどん変わる子どもたちは、みんなスカイツリーみたいに高く高く伸びていけそうです。
この猛暑どこまで続くのかと思っていたら、今日は部屋の中も30度を切り、涼しいと感じる風も入ってきます。
例年アトリエでは夏休みの自由工作や宿題のお手伝いをしていますが、今年は、なんとしてもアトリエで宿題(ポスターなど)を仕上げたいという子は少なく、
宿題は家でアトリエは自由に、という普段通り過ごす子どもたちが多く落ちついています。
やっぱり自由空間のアトリエですから、やらねばならない宿題があると、作品制作以上にみんなの「心の段取り」がたいへんです。
なかなか進まない作業に励ましたりなだめたり。
ついつい口出しが多くなり、やたら指示している自分は矛盾のかたまりです。
本人の意思と関係なく先に課題があるというのは、表現にとってはほんとうに負担なものです。
そういう意味では、持ち込まれる宿題の少ない今年の夏は私の気持もちょっと楽。
そんな中、ある4年生が新聞とガムテープで東京スカイツリーをつくりました。
これは夏休みの自由工作ということで学校に提出します。
一緒にプロセスを考え、3回めのアトリエでようやく完成。
その彼が「センセ、オレ今回すごく成長したわ―」となんだかすごく晴ればれとした感じでいうのです。
その言い方もおもしろくて、「私もそれすっごく思うよ!」としっかり返しました。
彼がいう成長とは「待っていられるようになった」ということ。
なんでもすぐにセロテープで止めたかったけど、ボンドやのりが乾くのを待っていられる。
必ずその日のうちに作って持って帰りたかったけど、何度かに分けてすすめていっても大丈夫、完成を待っていられる。
それをこのスカイツリー作りですごく感じたのだそうです。
そして「いやあー、オレ成長したわ」と何度も何度もいうのです。
「ねえ、センセもそう思わない?」
「思うよ思うよ、すごくそう思う」
確かに最近は時間をかけて作品作りをするようになった彼も、少し前まではなんでもかんでもセロテープで、糊やボンドは嫌いでした。
乾くのをまっているのがいやなのだそうです。
色を塗るのも、マーカーやクレヨンはいいけど、絵具はめんどくさい。
そんな彼が今回スカイツリーを作るのに、まず新聞とガムテープで形にすることから始まって、グレーの絵具で下塗り、
その上にビニールテープなどで模様を描くというけっこう複雑なプロセスがありました。
関口光太郎さんの「新聞紙とガムテープでこんなのつくれた」という本を傍らに、苦労しながら作っていました。
彼の言う「待っていられる」てすてきなこと。
自分の中に何かをとどめておける、ためておける、て大事なこと。
その時すぐにできなくてもあとから考えなおしたり、新たな発見があったり、自分と対話してたりできる。
お友達のことだって待っていられるようになる。
彼はいいます。「オレ我慢できるようになった」とも。
なにより君が、そのことに自分で気づいて自分で言える、ということが気持いい!
表現することで本当に人は成長できるんだということを感じさせてくれました。
どんどん変わる子どもたちは、みんなスカイツリーみたいに高く高く伸びていけそうです。