色彩は「もう一つの心の言葉」です。 色は私たちの感情や記憶と深くむすびつきながら日々を豊かに彩り、心身に様々な作用を及ぼしています。色を使った表現を通して心を元気にしたり自分らしさを育てたりするアートセラピーを社会に活かしていきたいと思っています。

初乗車、北陸新幹線



北陸新幹線、初乗車です。おもわず子どもみたいにワクワクしてカメラを向けてしまいました。




これが、新幹線富山駅・・・・。東京からわずか2時間。
以前の痕跡をなにひとつ残さぬ姿に、過去の記憶のいろいろがかき消されてしまうかのような感覚に・・・。




体調を崩していた母の様子見に実家にかえりました。意外と元気そうでほっとしました。




母に杖を買っていきましたが、気持に少し抵抗があるようでした。身体を守るものなので、だんだんに慣れてほしいと思います。




翌日、ホームで見送りたいという両親をやんわり説得して改札でお別れ。東京へ。




時代はどんどん進み、地域もこの国もどんどん変わります。
時間を戻すことはできないから、人生の時間は絶えず「上書き保存」を忘れずに。新たな日々を更新します。
  


  • Posted by turu at 10:35Comments(0)出かけました暮らし

    自立のしるし、立ち上がる動物

    2学期が始まり3週間。
    暦のうえでは5連休というシルバーウィーク、みんな楽しくすごしているでしょうか。

    9月は夏の疲れがでるうえに、急な気温の変化に身体の調整がおいつかず、調子を崩しやすい月です
    おまけに連日運動会などの練習でどこか痛めたり、疲れて眠かったりと子どもたちも疲労感満載です。

    私ら、小学生ならもう5年も6年もやってるしー」という高学年の子どもたちは特に顕著で、アトリエに来ても、表現するよりリラックスリラックス。それも大事だけどもっと表現もしてほしいなあ。(悩ましいところです)


    それに比べて、お母さんとのつながりが強く、社会的な学校習慣からはまだ遠い小さい子のほうがうまく季節を乗り越えている印象です。

    そんなひとり、6歳のT君がこの夏めざましい成長をみせてくれました。

    動物が好きでときどき作っていたのですが、この間連続で制作。
    4本の足で立つ動物の表現は、子どもたちにとっての自立のサインであることが多いと言われています

    実はTくんは、ずっとおかあさんから離れることができず、アトリエにきてから1年以上たつのにまだお母さんについてもらっていました。
    (いちおうアトリエは4才(年中さん)くらいからお預かりしていますが、原則子どもひとりで参加するお約束です。)

    ところが紙粘土の動物を1作目、2作目とつくった次の回、突然「今日からひとりでする」と言ったのです。
    ずっとおかあさんとセットになったT君が当たり前になってたから、言われたこっちの方がびっくり!

    かれこれ1年以上、T君いつまでおかあさんと一緒なのかなあ、、、と思っていたけど、こうして自立の時というのは突然やってくるのですね




    1作目セグロジャッカル。この時はどうしても粘土がやわらかくて立たせられず、横にしたまま乾かしました。



    2作目ハーテビースト。珍しいしかっこいい動物。図鑑を見ながらつくります。(ぞうさん、うさぎさんでない所が個性的)この時もなんとかたたせたいと苦労していましたが、粘土がやわらかい。そこであとから足にアルミワイヤーを入れました。



    3作目、ウォーターバック初めてお母さんと離れてのアトリエ。最初につくったのは巨大な角。興味の大きさはモチーフの大きさに反映します。でもさすがに大きすぎて後から小さく作り直してました。頭部や足などできてから、お腹にトイレットペーパーの芯と、足はアルミワイヤーをいれるのをお手伝い。みごとに立ち、本人も大満足。



    作品の出来栄えもさることながら、ひとりで来れてほめられたのもあってか、一日おいてまたまたアトリエにきてくれました。
    そして作った4作目は大きな牙をもつセイウチ。足の表現がなかなかよくできてます。自信の表れか、どっしりしてます。

    そして最新の5作目。珍しいハダカモグラネズミ。毛が無いネズミなので図鑑はちょっと気持ち悪いけれど、これはかわいい。
    勇ましさからやさしい感じに。T君本来のやさしさがよく出ています。

    動物の持つ足や角、そして牙。立ちあがり、走り、捕獲する生命の自立の象徴ですね。T君、動物を作りながら、心の中はお母さんと離れる自立の準備をしていたのかな。


    子どもたちの制作のプロセスはそのまま心の動きを見せてくれます。
    子どもたちは大好きなテーマを追求することをとおしてちゃんと自立の時をむかえていくのですね。