色彩は「もう一つの心の言葉」です。 色は私たちの感情や記憶と深くむすびつきながら日々を豊かに彩り、心身に様々な作用を及ぼしています。色を使った表現を通して心を元気にしたり自分らしさを育てたりするアートセラピーを社会に活かしていきたいと思っています。

立山、室堂2500mの世界


17、18、19日は富山へ帰省し、昨日東京にもどりました。
今回は中一日だけの帰省でしたが、84歳になる私の父の提案で、立山の弥陀ヶ原で一泊、翌日は、室堂まで足をのばし、2500mの雄大な山の自然を満喫しました。
立山駅


弥陀ヶ原は、標高1930m、日本最高地にある湿原です。
17日は小雨だったものの、夜にはホテルの窓から遠く富山平野の夜景を望むことができました。

翌朝、高原バスで室堂へ。
平野部の天候は不安定だったものの、2450mの室堂は清々しい青空に。
目の前には圧倒されるような山岳の絶景が広がります。


今回は私と夫と次男、そして共に84歳の私の両親の5人。帰省中に山で泊るのは初めてです。

背中や腕の骨折を経験している母は、いくら散策道が整備されていると言ってもさすがに歩くことはできません。
父と高原のホテルのラウンジで、窓越しに山を楽しんでもらい、その間私たち3人は1時間ほどのコースを歩いてきました。
室堂平、ミクリガ池
火山ガスの噴き出す地獄谷
広大な山岳景観


こんな雲の上の高地まで、ケーブルカーや高原バスでこんなに簡単にアクセスできるなんて驚きです。
でもそのおかげで母のような高齢者や子どもたち、障害のある人など、多くの人が楽しめるようになっているのは本当に素晴らしいと思います。

高齢で足腰に問題を抱えた母が、一緒に歩くことはできなくても山へは行きたいというその意欲が、娘として本当に嬉しかった。

心に残る夏になりました。  


  • Posted by turu at 17:15Comments(2)出かけました暮らし

    女の子、男の子

    折り紙のお雛様を作ってみました。



    これは体と着物を別々の紙で折って組み合わせたもので、やや難しかったのですが、なかなか姿の美しいお雛様になったと思います。
    (夫の治療院の玄関に飾らせてもらいます)
    折るという作業もそうですが、女の子の幸せを願う「桃の節句」というのは気持がほっとなごみます。


    私は女の子を育てた経験がないので雛祭りなどにも縁がなく、男子ふたりの子育てはいつの間にか体力勝負のうちに終わってしまったと言う感じです。
    アトリエで子どもたちと接していると、突然これまでの子育てや自分の子ども時代が記憶のスクリーンによみがえることがあります。
    成人した息子たちに何を今さらという感じですが、もう少し親として丁寧な時間の作り方や接し方ができなかったのか思うこともしばしばなのです。


    男の子と言うのは母親にとっては「異性」なので、愛しいなかにも違和感があるというか、もともとどこか距離があるように思います。
    息子たちにも、小さな事故や事件はたくさんあったけど、とにかく自分で生きていける力をつけてほしいと思うだけで、あまり何かを細かく言うこともありませんでした。
    まあ、目の前の仕事や家族の問題でせいいっぱいだったというのが正直なところなのですが。

    もしこれが女の子だったら、例えば女性として同じ轍は踏ませたくないと思ったり、自分のできなかったことを託そうとしたり、同性のそしりとでもいうか近さゆえの厳しい視線をお互いに持ったりしたかもしれません。我が事として考える距離感がもっと近かったのではないかと思います。

    だからアトリエに通ってくれる小さな女の子たちや、そのお母さんたちに接するのは、私にとってはいろんな発見があります。
    小さな彼女たちを通してさまざまな感情を味わいながら、自分自身の子ども時代を追体験したり、お母さんたちの気持を想像したりしています。

    もちろん同性として純粋にエールを送りたい気持もあります。
    そう、女の子頑張れ~!!です。

    人生まだ数年という子どもたち。
    この子どもたちが大人になったとき、この国の方向性はいったいどうなっているのでしょう。
    みんな少しでも生きやすい場所であってほしいけど、そのために何ができるのか考えながら生きていかねば。
    少しでもなにかできれば、と思っています。





    昨日、雪の積もった自宅前道路。都知事選の投票にいきました。  


  • Posted by turu at 14:35Comments(2)暮らし

    アジサイが美しいです

    6月、早いですね。
    もう6月です。

    緑の勢いも増しアジサイが色づき、梅雨から夏へと移り変わる季節を感じさせます。

    治療院「気心庵」の玄関にかざるアジサイを折ってみました。




    30センチ四方の和紙で、本を見ながら難しい折り方と格闘しながら折りました。

    これは折るのもちょっと手間がいりましたので、出来た時はかなり達成感がありました。

    それにしてもこの折り方を考えこの造形を生み出す作者がいるということに驚きます。

    日本の伝統の折り紙も進化していて、しかもどこまでも可能性がありそう。
    奥が深いなあ。

    こちらの折り方は
    「折り紙 夢waord」花と動物編 川崎敏和 朝日出版社です。


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    <お知らせ>
    6月9日(日) 10:00~12:00
    カラダとココロのワークショップ パートⅡ
    自分にちょっと戻る時間
    アートセラピー×ヨーガ×ボディーワーク

    場所:あきゅらいず美養品 森の楽校
    参加費:2000円




    アートセラピーワークショップ 
    「いろんな色と影と光と」

    日時:6月21日(金)・6月23日(日)
       いずれも午後1:30~3:30
    参加費:2000円(お茶と小さなお菓子付き)
    会場:三鷹市市民協働センター



    上記のお問合せお申し込みは

    アトリエ・コスモス 片倉洋子まで
             color-y@s7.dion.ne.jp
       0422-34-3448



      


  • Posted by turu at 17:59Comments(2)暮らし

    絵封筒で癒されて

    忙しくしていました。

    ちょっと普段と違うペースになるといろいろなことがスムースに進まずブログの更新もままなりません。

    アトリエの子どもたちの作品やアップしたいテーマがたまってしまいました。
    またこれからすこしづつ書いていきます。

    気が急いてしまう忙しさのなかで、知人から届けられる絵封筒と手描きのカレンダーに、ほっと癒されます。

    本当に手間ひまのかかる手仕事の中に、遊び心や思いやりがいっぱい詰まっていて、これを届けてもらっている私の知らない他の人たちとも感激をわかちあいたくなります。(ご自分や亡くなったお母様の着物地を使われているそうです)

    嬉しい絵封筒です。  


  • Posted by turu at 18:11Comments(2)暮らし

    「絵封筒」という世界

    三鷹に住む知人が送って下さった手紙です。

    この封筒、ただの封筒ではありません。
    封筒の表ににさまざまな布を使って、その季節の自然や情景を表現した「絵封筒」なのです。


    こんな世界があるということを私は初めて知りました。
    中に入れるカードや手紙に絵を添えたり、貼り絵をしたりということはあっても、封筒そのものになにか描くなんて思いもよりませんでした。

    私たちが普段常識的に行っている「表書き」には、特にきまりや規制はなとく、とにかく宛名が分かって料金分の切手がはってあれば良いのだそうです。それこそ知らなかった!

    この封筒をくださった知人は、中に手書きのカレンダーを入れ友人知人や都内の高齢者施設、そして東北の被災地にも送り続けているそうです。

    手書きの心のこもったカレンダー。被災地からもお礼の手紙が届いているそうです。


    私は昨年2月に仙台でボランティアをした後、被害の大きかった石巻を訪ねました。
    そして10月には国や東電の責任を問うため、 「福島原発告訴団・関東」に入会させてもらいました。

    あれから2年経ちました。
    人は怖いくらい忘却していきます。

    「日本の経済のために原発は必要だ」という人たちの言うことを信じず、自分の目と心でしっかりとこの国のことを考えていかねばならないと思っています。  


  • Posted by turu at 15:30Comments(0)暮らし