色彩は「もう一つの心の言葉」です。 色は私たちの感情や記憶と深くむすびつきながら日々を豊かに彩り、心身に様々な作用を及ぼしています。色を使った表現を通して心を元気にしたり自分らしさを育てたりするアートセラピーを社会に活かしていきたいと思っています。

アトリエコスモス展開催します!!

1月もあっという間に20日を過ぎました。
昨年末にひどい風邪をひいてしまい、今年スタートから体調不良でしたが、動けない分ぼーーっと頭を休ませることができたのは幸いでした。
今年もアトリエを通して新たな可能性を発見し実践していきたいと、いろいろなことを考えていました。

さて、早いもので来月2月はアトリエを移転して一周年になります。
まるで何年もここでこうしているかのような気分で、アトリエ空間は私にも子どもたちにも、大人の方にもなじんでくれています。

そして嬉しいことに来月は、市内の小さなオーガニックカフェ「はちのこ いこっと」さんを会場に、アトリエコスモス展を開催することになりました。今、その準備をすすめています。

ほんとうに小さなカフェなので、大きな立体作品などは写真のパネルにし、その他の作品といっしょに飾ろうと思います。
天然木と珪藻土のぬくもりのある空間で、個性あふれる作品をみていただきながら、カフェで一息くつろいでいただけたらと思います。

会期も2月2日(土)から27日(水)までと長いので、お時間あるかたはぜひお立ち寄りください。
(時間 11:30~17:00 日・祝定休)







  


  • Posted by turu at 13:01Comments(0)色彩心理

    ワークショップとお話:子育てに役立つ色彩心理パート2

    この9月にも開催したワークショップの第2回として、「ワークショップとお話:子育てに役立つ色彩心理」
    (11月16日 10時半~12時)を開催します。

    子育てはなにかと不安がつきものです。これでいいのかしら?と迷ったり心配したり悩みはつきません。
    物質的には豊かになっても、小さいころからスマホなどの通信機器になれた子どもたちと、親世代には感覚的にもおおきな隔たりがあります。

    今の時代、どうしたら子どもたちに寄りそうことができるのか。
    今回も色彩のワークを交えながら、心豊かな子育てや親子のありかたについて考えていきます。

    前回同様、ハートアートプロジェクト代表の加藤里子さんを講師に、色彩あり笑いありの楽しい90分です。
    子育て中のかた、子どもにかかわりのある方、色彩に興味のあるかたなど、どなたでも参加できます
    ぜひお気軽にお問合せお申し込みください。


      


  • 色彩心理のお話とワークショップの会を開きます

    もはや思い出せないくらい暑い忙しい夏がおわりました。ようやく涼しくなってきましたが、たび重なる台風の被害や北海道の大地震など回復や復興を祈ることしかできないような事態が続いています。

    アトリエも移転して早くも半年がたちました。新らしい出会いや、しばらくぶりに来てくれた中学生との再会、いろんなことに励まされています。

    お知らせ遅くなってしまいましたが、この19日(水)に「色彩心理」のお話とワークショップの会を開きます。講師は水戸で20年、さまざまなアトリエ活動を重ねてきた色彩心理士の加藤里子さん。昨年のハートアート展と今も展開し続けるハートアートプロジェクトの代表でもあります。

    色ってそうだったのか!そんな意味深いパワーがあったのか!と発見できるようなお話が聞けると思います。ぜひお気軽にご参加ください。
    9月19日(水)10時半~12時、アトリエコスモスにて。
    お問合せは片倉まで(090-6174-9206)color-y@s7.dion.ne.jp
      


  • 爆笑!「白い恋人」

    アトリエでは、作業しながらおしゃべりしたり、いつの間にかみんなで歌を口ずさんでいたりということが時々あるのですが、今週は「白い恋人」をめぐる会話で大爆笑でした。

    この日は2年、4年、6年の男子と2年生女子の4人のメンバー。


    6年生の男子くんが「白い恋人」というクッキーの空き箱に木切れをいれて、
    「白い恋人ですよー。ひとついかがですかー」とおみやげ屋の店員さんのようにして、みんなを相手に遊んでいました。

    黒い恋人もありますよー」というので、それは面白いと思って「それってどんな恋人ですかー?」と聞いてみました。

    すると「そりゃあ、やっぱり『黒い恋人』ですからねぇ、いろいろ考えていて自分でなんにもやらないで全部おごってもらうとかですよ」という答え。

    悲しいとか暗いとかいうイメージではなくて、そっちなんだ。でもいかにもありそう。
    聞いてたみんなも「黒い」「黒い」と大喜びで、そこからいろんな色の心理的意味を含んだ恋人が次々にでてきました。


    「『白い恋人』はまあ普通の恋人で、『真っ白い恋人』というのもありますよー」
    「それは、すぐにあせって頭が真っ白になったり、なんでもすぐに忘れて記憶が無くなる恋人のことですよー」
    なんとシリアスでリアルな答えでしょう。そんな恋人だったら大変じゃないですか。
    でもそれって、まさに私のことだし。




    2年生の女の子も
    『黄色い恋人』は光ってるからきれいな恋人ー!」
    「 『赤い恋人』は自分が恋人になるんじゃなくて、恋人になりたい人を応援する恋人だよー」とかわいい意見。

    そうか赤は、応援したり頑張れって元気づけるイメージなのね。なんだか心があったかくなります。

    『茶色い恋人』もなんか言ってたなあ。残念、聞き逃してしまいました。

    それにしても一番みんなに受けていたのが『ずるい恋人』。
    『ずるい恋人』は浮気したり何人もとつきあったりする恋人のことだそうで、なんどもなんども口にしてみんな笑い転げていました。ちょっと大人でちょっといけない言葉は、子どもたちは大好きで、一旦始まるととエンドレスになってしまいます。

    でもこの『ずるい恋人』は何色なのでしょう。考えてみるといろんな色がでてきそうです。

    子どもたちの色に対するイメージがとてもユーモラスで、笑いの中にも本当にうなづけるような真実があって、その色彩感覚に感心させられました。

    私たちは赤はこういう意味、白はこんな心理と勉強しながら経験をつんできたけど、色に対する子どもたちの瞬発力やいきいきした感性のほうがずっといいなと思った時間でした。私も久しぶりによく笑いました。  


  • Posted by turu at 16:35Comments(2)色彩心理

    好きな色で埋めつくす、という心理

    ちょっと時間ができて、国分寺の小さなアートギャラリーに出かけ、佐藤尚子さんの作品展を見てきました。




    国分寺駅から歩いて15分ほど。今回初めて訪ねた「丘の上APT:兒島画廊」は、トタン板の外壁に、木と漆喰の内装がすてきでとても落ち着く雰囲気で、その名のとおり小高い丘の上の住宅地にありました。

    佐藤尚子さんも丘の上APTも知らなかったのですが、なぜか最近、色彩が無限に積み重ねられているような表現ばかりとても気になっていて、このチラシを友人からもらったとき、どうしても行きたいという思いにかられたのです。

    もともとこういう隙間のない細かい表現は好きではなかったのに、なぜ今魅かれてしまうのだろう。なぜ不思議と目についてしまうのだろう。

    そんな自分への疑問もあって、佐藤さんの作品を通して、自分の気持ちと対話したいという思いもありました。

    鮮やかなピンク系が多く使われた色彩あふれる作品は、色と色が自然に手をとりあってつながっていくような楽しさがあります。
    けれど、すごく細かくて、そこにはあふれ出るエネルギーと、無限に広がる宇宙空間のような強さも感じます。

    この絵にも多用されているピンク系の色は私も好きな色です。
    心理的には「愛情」や「女性性」「幸福感」などとと結びつけられるピンクですが、やや青みがはいったマゼンダつつじ色のようなピンクには強い意志や複雑さが感じられ、より魅かれます。実は私のバッグの中の小物類はほぼこの強いピンク。自分を守ってくれるお守り代わりのような気分です。

    そんなピンクと他の色彩が無限に積み重なる佐藤さんの作品を見ていると、私は今、自分で自分を埋めつくしたいという感覚がある、そのエネルギーを欲しているのではないかという思いが、作品と呼応するように私の中に生まれてきました。

    外からの余分な情報を排し、自分の内なるエネルギーで動いていきたい。外の世界とつながりながら、でも、自分のリズムを最大限整えていきたい。仕事も生活もそういう時期なのかな、と思いました。(ちょっと疲れているのかも)

    「木の芽時」という言葉があります。
    春から初夏へのアップダウンの激しい不安定な気候と、若い芽がいっせいに吹き出す季節。
    負と正のエネルギーが同時に存在する時期です。誰もが不安定になりやすいという自然のリズムに私も影響を受けているのかもしれません。

    そんなことを感じつつちょっと自分との対話をはたし、丘を降りるときには爽やかな気持ちになっていました。

    その時々に魅かれる絵や色調というのは、自分の人生の現在点を語っているといえます。

    絵や色彩との対話は、自分の「今」を知る大事な時間だと思いました。