高齢者ホームでアートセラピー
新年度が始まりました。
アトリエの子どもたちの作品写真を、プリントして親御さんにお渡しすることを終えてやっと一区切り。
今年は嬉しいことに、新中学生となった4人がアトリエを辞めずにそのまま継続してくれることになりました。(こんなことは初めてです)
実際には中学生になっても続けるのはなかなか難しいとは思うのですが、彼らの成長の中で表現することが少しでも役にたってくれればこんな嬉しいことはありません。
そして昨日はひさしぶりに高齢者のホームにおじゃましてアートセラピー「桜の思い出を描く」を行いました。
練馬にある「くらら中村橋」というホーム。友人が勤めていて声をかけてくれました。
単発のお仕事ですが、午前午後2回開催し、あわせて21名もの方が参加してくださいました。
東京はもうすっかり桜も散ってしまい、桜を題材にするのは時期としてはちょっと遅いのですが、桜前線はまだまだ東北を北上中。
東北や長野の北部は今が満開見頃だそうです。
そんな話をしながら始めていきましたが、いきなり刷毛に墨をつけて幹を描くことや、初めてのアクリル絵の具に戸惑ったりしながらも、みなさん楽しそうに描いてくださいました。
「これは秋田の久保田桜なんだ」「小学校時代に校庭に大きな桜があってねえ・・・」「初めての割にはうまく描けた」などまずまず好評でした。
初めて出かけるところはこちらも緊張しますので、とにかく「楽しかった」といわれることはなによりほっとします。
閑静な住宅街にあるこじんまりとしたホームでしたが、スタッフの人たちに温かさが感じられ、落ち着いた雰囲気がありました。
そてしすっかり片付けも終えて控えの部屋に下がったあと、驚いたのは、今日この催しを主催した私自身がアトリエ・コスモスとして参加者おひとりおひとりに参加費の領収証を準備したことです。
これまでもいろいろな施設におじゃましていますが、これは初めての経験。
アートセラピーの活動がきちんと認知されそれなりの報酬をいただくのは、まだまだ大変なのが現状です。
これまでは、施設が利用者の方から徴収する参加費と私たちが報酬としていただく額に大きな差があったり、あらかじめ施設の決めた額をいただければまだありがたいのですが、「ボランティアで来てくれるなら」と無償での提供を求められりすることもめずらしくありません。
今回の場合は、企画はホームが行い、当日スタッフがサポートにも入り、なおかつ料金については依頼を受けた主催者と参加者間にあり、施設との契約関係ではないという、きわめて解りやすい在り方。
準備する私たちからすればこんなに風通しの良い嬉しいことはありません。より良い内容にとモチベーションも上がります。
もちろん、私たちの側にも自分たちのことを伝え仕事につなげていくことの努力は必要だと思っています。
しかし今回おじゃましたホームのように、わかりやすい「利用者主体」の仕組みがベースにあれば、私たちのような外部の人間でも気持よくお手伝いでき良い時間を作っていけるのではないでしょうか。
”高齢者ホーム間のさまざまな差”が問題になる現代ですが、長い「高齢期」をどう過ごすかというのは、私にとっても他人ごとではなくすぐそこの未来です。だからいつもいろいろなことを考えさせられます。
一枚一枚の領収証を書いていると、不思議とひとりひとりのお顔が思い出されて、自分が楽しんでもらいたいと準備してきたことを少しは手渡せたような嬉しさがこみあげてきました。 (宛名はまちがってはいけないので、ホームのスタッフの方が書いてくれました)
きちんとした企画の準備や、ホームの雰囲気のよさも、ひとりひとりのスタッフの日々の見えない努力に支えられていることは言うまでもありません。
でもほんとうに楽しい仕事でした。
今回企画してくれた友人のTさん、お手伝い下さったスタッフの方々に本当に感謝いたします。
アトリエの子どもたちの作品写真を、プリントして親御さんにお渡しすることを終えてやっと一区切り。
今年は嬉しいことに、新中学生となった4人がアトリエを辞めずにそのまま継続してくれることになりました。(こんなことは初めてです)
実際には中学生になっても続けるのはなかなか難しいとは思うのですが、彼らの成長の中で表現することが少しでも役にたってくれればこんな嬉しいことはありません。
そして昨日はひさしぶりに高齢者のホームにおじゃましてアートセラピー「桜の思い出を描く」を行いました。
練馬にある「くらら中村橋」というホーム。友人が勤めていて声をかけてくれました。
単発のお仕事ですが、午前午後2回開催し、あわせて21名もの方が参加してくださいました。
東京はもうすっかり桜も散ってしまい、桜を題材にするのは時期としてはちょっと遅いのですが、桜前線はまだまだ東北を北上中。
東北や長野の北部は今が満開見頃だそうです。
そんな話をしながら始めていきましたが、いきなり刷毛に墨をつけて幹を描くことや、初めてのアクリル絵の具に戸惑ったりしながらも、みなさん楽しそうに描いてくださいました。
「これは秋田の久保田桜なんだ」「小学校時代に校庭に大きな桜があってねえ・・・」「初めての割にはうまく描けた」などまずまず好評でした。
初めて出かけるところはこちらも緊張しますので、とにかく「楽しかった」といわれることはなによりほっとします。
閑静な住宅街にあるこじんまりとしたホームでしたが、スタッフの人たちに温かさが感じられ、落ち着いた雰囲気がありました。
そてしすっかり片付けも終えて控えの部屋に下がったあと、驚いたのは、今日この催しを主催した私自身がアトリエ・コスモスとして参加者おひとりおひとりに参加費の領収証を準備したことです。
これまでもいろいろな施設におじゃましていますが、これは初めての経験。
アートセラピーの活動がきちんと認知されそれなりの報酬をいただくのは、まだまだ大変なのが現状です。
これまでは、施設が利用者の方から徴収する参加費と私たちが報酬としていただく額に大きな差があったり、あらかじめ施設の決めた額をいただければまだありがたいのですが、「ボランティアで来てくれるなら」と無償での提供を求められりすることもめずらしくありません。
今回の場合は、企画はホームが行い、当日スタッフがサポートにも入り、なおかつ料金については依頼を受けた主催者と参加者間にあり、施設との契約関係ではないという、きわめて解りやすい在り方。
準備する私たちからすればこんなに風通しの良い嬉しいことはありません。より良い内容にとモチベーションも上がります。
もちろん、私たちの側にも自分たちのことを伝え仕事につなげていくことの努力は必要だと思っています。
しかし今回おじゃましたホームのように、わかりやすい「利用者主体」の仕組みがベースにあれば、私たちのような外部の人間でも気持よくお手伝いでき良い時間を作っていけるのではないでしょうか。
”高齢者ホーム間のさまざまな差”が問題になる現代ですが、長い「高齢期」をどう過ごすかというのは、私にとっても他人ごとではなくすぐそこの未来です。だからいつもいろいろなことを考えさせられます。
一枚一枚の領収証を書いていると、不思議とひとりひとりのお顔が思い出されて、自分が楽しんでもらいたいと準備してきたことを少しは手渡せたような嬉しさがこみあげてきました。 (宛名はまちがってはいけないので、ホームのスタッフの方が書いてくれました)
きちんとした企画の準備や、ホームの雰囲気のよさも、ひとりひとりのスタッフの日々の見えない努力に支えられていることは言うまでもありません。
でもほんとうに楽しい仕事でした。
今回企画してくれた友人のTさん、お手伝い下さったスタッフの方々に本当に感謝いたします。
Posted by turu at 17:25│Comments(0)
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