色彩は「もう一つの心の言葉」です。 色は私たちの感情や記憶と深くむすびつきながら日々を豊かに彩り、心身に様々な作用を及ぼしています。色を使った表現を通して心を元気にしたり自分らしさを育てたりするアートセラピーを社会に活かしていきたいと思っています。

お母さんに見せたい絵

アトリエは基本的に自由なので、こちらから特にテーマを決めたり指図したりはせず、
相談しながらそれぞれの子どもたちの好きな画材で好きなことをしてもらっています。

そのために技術的なことやアイデア面などで少々お手伝いするのが私の役目だと思っています。

だから子どもによってはアニメのキャラクターばかり描いていたり、
紙粘土ばかり、折り紙ばかり、まあよく飽きないなと思うくらい続いたりします。


ですから普段どんなにいろんなもの(ゴミといわれることもあるのですが・・・)が出来てもとにかくOK!基本的には評価をせず成長の足跡としてそのまま受けとめることを大事にしてきました。(作品は子どもたちの分身ですから)

そして、そういうアトリエであることを理解してくださる親御さんたちがいるからこそ、さまざまな作品が生まれてくるのだと思っています。

けれども、あまりにも工作ばかり続いたりすると、時々おうちの方から「たまには絵も描いてきなさい」と言われてきたりするわけで・・・。
どんなに自由なアトリエだといっても、親御さんの気持としては絵も経験してほしいなあと思うのは当然です。

そんな時は余程のことがないかぎり、できるだけ絵を描くことをすすめ、
負担にならないよういろいろヒントをだすようにしています。

子どもは誰でもお母さんが好きでお母さんに喜んでもらいたい。

子どもたちのお母さんへの気の使いようというか、それは大人が考えているよりずっとずっと切実です。
私もこのアトリエを始めてからあらためて実感していますし、自分の子育てを振り返って「どうだったかなあ」なんて苦しくなることもしばしば。


だから必ずしも自分のやりたいことでなくても、無意識の「親に喜んでほしいという気持ち」が素直な制作意欲やきっかけになることもあるのですね。



そんな感じでお母さんに「描いてね」といわれて描いた「お母さんに見せたいねー」という絵を2点紹介します。

5年生男子。「青い瓶とコーヒーカップ」キャンバスにアクリル絵の具で描きました。バックはペインティングナイフをつかって絵具をのせ油絵風に。
高学年にもなると周りを意識し自分を出すことを抑えるようになる時期でもあります。
だからこういった対象を描くというのも、かえって冷静に取り組めていいのかなあと私も発見させられました。
お母さんに見せたい絵

4年生女子。秋の澄んだ空気で近所から富士山がよく見えた、という話しをしてくれてテーマが決まりました。
写真を見ながら描いた「湖に映る富士山」。絵具もちょっと発色のいい少し値段のいいものを使ってもらいました。お母さんに見せたい絵

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アートセラピーワークショップ開催
「大事にしてきたモノ、コト、キモチ」

日時:10月26日(金)午後1時半~
    10月28日(日)午後1時半~    (二日とも同じ内容です)

場所:三鷹市市民協働センター

参加費:2000円(お茶と小さなお菓子付き)

問合せ、申し込み:アトリエコスモス 片倉洋子
  e-mail color-y@s7.dion.ne.jp     tel/fax 0422-34-3448
お母さんに見せたい絵



Posted by turu at 12:29│Comments(0)
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